歯周病治療
歯周病とは?
歯周病とは?
歯周病とは、歯の周りの歯周組織に炎症が起こる病気です。炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」、それ以上に進行している状態を「歯周炎」といいます。
歯周病の特徴は、痛みなどの自覚症状がなく進行していく点です。顔が腫れたりして気付いた時には、歯がグラグラしたり、食べ物が噛めなくなったりし、そのまま放置しておくと、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の治療は、歯垢(プラーク)・歯石の除去、つまりプラークコントロールが基本となります。また、歯周病の予防には、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
歯周病の原因
歯周病の直接的な原因は歯垢(プラーク)です。ブラッシングが不十分であったり、糖分を過剰に摂取すると、お口の中にいる細菌が歯垢(プラーク)を作り出し、歯の表面に付着します。歯垢(プラーク)は時間の経過とともに歯石に変化し、歯の表面に強固に付着します。そのため、通常のブラッシングでは取れなくなります。
また、歯周病の原因としてあげられるのが喫煙です。喫煙により、血流が悪くなり、歯周病が進行しやすく、炎症が起きても治りづらくなります。歯垢(プラーク)も付着しやすく、歯肉の色も黒ずんできます。
その他、歯周病の原因は、糖尿病、ストレス、妊娠・更年期、噛み合わせなどさまざまです。
歯周病の症状
歯周病には下記のような症状があります。
- ブラッシングのときに出血する
- 朝起きたときに歯ぐきに違和感がある
- 歯ぐきが腫れている
- 歯が動いている気がする
- 体調が悪くなると歯ぐきが腫れる
- 歯ぐきの色が黒ずんできている
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がって根が出てきた
このような症状がある場合、早めに歯科クリニックを受診しましょう。
当院の歯周病治療
歯周病専門医の在籍
当院には、日本歯周病学会が認定した歯周病専門医が在籍しています。歯周病専門医に認定されるには、日本歯周病学会の会員歴が5年以上であること、指定された教育研修プログラムを終了していること、学会の一次審査、二次審査を通過していることが条件です。歯周病に関する専門的な知識、治療経験を持っている専門医が患者さま一人ひとりに合った治療をご提案します。
レーザーを応用した治療
当院では歯周病治療にもレーザーを使用しています。レーザーの光と熱は、歯周ポケットの奥深くや、複雑な形態の歯周ポケットにも到達しますので、レーザーを用いることで、より適切な治療が可能となります。外科的な処置が困難な場合でも、レーザーを応用することで処置が可能になる場合があります。
再生療法の実施
歯周病が進行すると、歯を支えている歯周組織が破壊されます。この破壊された歯周組織を再生させるのが歯周組織再生療法です。当院では、歯周組織再生療法として、エムドゲイン法とGTR法を行っています。歯周組織が再生する期間や程度には個人差があり、歯周病の進行具合によっても異なってきます。どちらの療法にも適用には条件がありますので、診断の下、患者さまに適した再生療法をご提案します。
治療の流れ
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1カウンセリング
患者さまのお話をしっかりと伺い、丁寧なカウンセリングを行います。
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2検査・診断
患者さま一人ひとりの病態に合わせて、適切な検査・診断を行います。検査結果を踏まえて治療方針を決定し、患者さまにご理解いただけるよう、わかりやすくご説明いたします。
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3歯周基本治療
プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、咬合調整、抜歯などを病態に合わせて行います。
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4歯周病の外科的治療
歯周基本治療で治りきらない場合、歯肉切除術、骨移植術、歯槽骨整形術、歯槽骨切除術など外科的治療を行います。
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5口腔機能回復治療
歯周治療で改善が見られた場合、治った歯に対して、被せ物、ブリッジ、入れ歯を装着します。
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6メンテナンス
定期的なメンテナンスを行い、お口の中や歯周組織のチェックを行います。1~3ヶ月に1度ご来院いただきます。